家を買おう!と思ったら

家を買う時に勉強したことを書き綴ります

④戸建て派とマンション派

賃貸派VS持ち家派の次に来るのは、戸建て派VSマンション派ですよね。

 

前回は戸建ての購入は「土地」を重視するという話をしました。

今回はマンションは「管理」を重視するという話をしていきます。

 

不動産業界には「マンションは管理を買え」という言葉があります。

 

マンションの管理とは、清掃が行き届いているか、修繕積立金を集められて、正しく運用されているか、などを指します。

 

戸建てと違い、マンションには「管理費」、「修繕積立金」というものが存在します。

管理費は廊下などの共用部分の清掃やゴミ捨て場の管理、エレベーターの維持保守などに使われています。

修繕積立金は、外壁や屋根、共用部分の補修に使われます。

 

マンションでは住民で話し合いの上で計画を立てて資金を集めて、修繕などしていきますが、それが行き届いていないとマンションの価値は下がります。

 

廊下やエレベーターの中が荒れている、設備が錆びている、エレベーターの挙動がおかしい、外壁が汚い、震災の影響でひび割れている、雨天時の排水が上手くできず廊下が水浸し。そんなマンションが売りに出されていたとして買いたくなりますか?という話です。

 

マンションの場合、「土地」付きのものもありますが、例えば90戸あるマンションであれば「マンションの敷地÷90」が一戸あたりで所有する土地となるため、とても家が建つような広さの土地ではありません。

 

その分、木造が一般的な戸建てに対して、鉄筋コンクリート(RC)や鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)といった丈夫な作りの建物となっています。

 

震災の死亡者の中でも倒壊した建物に圧し潰されて亡くなる方が多かったそうですから、マンションは丈夫な造りの「安心を買う」という面がありますね。

オートロックや監視カメラも防犯上大きな効果があります。

 

だからこそ普段から「管理」が行き届いているかが重要になってくるのです。

 

このように戸建てとマンションでは重要視しているポイントがまったく違うものです。

しかしあえて戸建て派VSマンション派とするならば、ポイントごとに対戦させてみましょう。

 

一回戦「価格」

戸建ての価格を4,000万、マンションの価格を3,300万として計算します。

マンションの場合、前述の「管理費」、「修繕積立金」を払うことになります。一般的に築年数が経つほど修繕積立金が上がりますが、「管理費」、「修繕積立金」を合計して平均3万円と考えます。

すると3万円×12か月×50年では1,800万円となり3,300万円に足すと5,100万円となります。

マンションの修繕費を足したので戸建ての修繕費も足します。

外壁と屋根でおおよそ200万円×2回で400万円ほどかかり、4,000万に足すと4400万円となります。

戸建て4,400万円、マンション5,100万円で結果としては、「戸建て」に軍配が上がります。

 

二回戦「セキュリティ」

これは比較するまでもなく「マンション」に軍配が上がります。

オートロック、人目の多さ面から圧勝です。

耐震性から災害への守りも堅いです。

 

三回戦「老後の住みやすさ」

戸建てはどうしても階段がありますからこれも「マンション」に軍配が上がるでしょう。

 

四回戦「防音」

家の密集具合にも依りますが、上の階や下の階の他人が存在しない点から「戸建て」に軍配が上がります。

但し、大通り沿いなど車通りの多いところには注意です。

 

五回戦「資産性」

これは比較が難しいところです。価格の落ち方が違います。

戸建ての場合、建物(上物)の価値は急激に落ちます。築30年も過ぎればほとんどなくなります。しかし、戸建ては土地があるため、土地の価値だけは絶対に残ります。

マンションの価値はゆるやかに下降していきます。築30年を過ぎると修繕積立金が高額、建て替えになったらお金がかかるなどの理由で敬遠されることもあります。

戸数が多いため自分だけで判断できないことが多く、先が読めないのがマンションです。

長く住んでからなら土地の価値で戸建て、住み替えを考えるならマンションというところでしょうか。

引き分けというところでしょう。

 

一回戦「価格」 戸建ての勝ち!

二回戦「セキュリティ」マンションの勝ち!

三回戦「老後の住みやすさ」マンションの勝ち!

四回戦「防音」戸建ての勝ち!

五回戦「資産性」引き分け

 

ということで2勝2敗1分けという結果となりました。

結局は何を重視するのか、というところだと思います。

 

また、戸建てを購入したから一生戸建てに住み続けなければいけないわけではありません。逆もしかりです。

売却して「住み替え」るという考え方があるからです。

 

次回は、「住み替え」について話していきたいと思います。