家を買おう!と思ったら

家を買う時に勉強したことを書き綴ります

②結論を言うと私は持ち家を選択します

持ち家か、賃貸か。

結論から言ってしまうと、私が出した結論は「持ち家」です。

 

例として家賃10万円(共益費込み)の部屋を借り、更新料が2年おきに10万円として50年住んだ場合を考えてみましょう。

 

家賃10万円が12か月で120万円、50年で6,000万円、更新料(2年おき1か月分)が24回で240万円。

合計で6,240万円を支払っていることになります。

都内で月10万円の部屋と言ったら、駅徒歩や築年数にもよりますが「2LDK」タイプが関の山です。

賃貸のメリットは自由に好きなところに住める、ということですから、5年おきに引っ越しをしたとして、引っ越し費用15万×10回、仲介手数料10万×10回がかかり、総額は6,490万円に上ります。

 

対比のために持ち家(戸建て)を例にしてみましょう。

場所や駅徒歩、物件のグレードによりますが、都内で一般的なファミリータイプの家を探すと3LDKで少なくとも4,000万円(土地2,000,建物2,000)はかかります。

仲介手数料が物件価格の3%+6万円で126万円。

買うに当たってはローンを組むことになるでしょうから、ローンの金利が35年と考え、4,000万円を金利0.1%で借りると利息を約71万円払うことになります。

銀行によりますが一般的な変動金利で平均0.5%が35年続いたとして355万円。

固定資産税が年15万円ほどで50年で750万円、50年住めば外壁と屋根の修繕で200万×2回、トイレと風呂交換で300万×1回、給湯器15万×3回で45万、その他水道トラブルなど2万×50回(年一)で100万。

総計すると、6,076万円ほどかかります。

 

大した差はないじゃないか、と思われるかもしれません。

しかし決定的な違いがひとつあります。それは、持ち家(戸建て)には「土地」が残るということです。

 

購入時、土地の価格は2,000万円で、都内のよほど不便な場所でなければ今後値上がることが予想されます。

仮に50年間で2割ほど値が上がれば、2,400万円の土地が残り、建物の解体費用300万円を引いても2,100万円が手元に戻ってきます。そのお金で老人ホームに入ったり、子供がいれば相続させることもできます。

 

単純に差し引きすれば戸建ての実質の支払額は6,076万-2,100万=約4,000万円です。

賃貸は支払額6,490万円で手元に何も残らないため、そのまま6,490万円が実質の価格です。

 

単純に計算して持ち家に軍配が上がります。

計算もせずに資産性の面からも賃貸の方がいい、持ち家にお金をかけるくらいならその分貯蓄すればいいという主張をしている識者がいかに浅い考えかわかりますね。

 

実質4,000万円で3LDKの戸建てに50年住んだ場合の家賃換算は月当たり6.66万円です。(4,000÷50÷12)

6,490万円で2LDKの部屋に住み替え続けた場合、月当たりは10.81万円です。

引っ越さずに同じ部屋に住み続ける場合でも6,240万円ですから、10.4万円です。

どう考えても持ち家の方が圧倒的に得ですよね。

 

そして間取りも持ち家の方が広い。

年を取ると孤独死リスクの面から賃貸は借りられない可能性もあります。

 

どうしても賃貸の方で安く済ます方法としては、URの賃貸を活用する方法です。

交通の便や物件のきれいさや間取り、周辺環境に目をつぶれば、家族で7万円程度(CMの通り仲介手数料や更新料がないので)で住めるでしょう。

戸建て買った方が安いし(6.66万)、快適に過ごせると思いますけどね。